2025年10月30日

「姿勢筋」って知ってる?あなたの姿勢を支える縁の下の力持ち
「姿勢を良くしなさい」
子供の頃、よく言われませんでしたか?
姿勢筋って何?普通の筋肉とどう違うの?
「姿勢を保つための筋肉」って言われても、ピンと来ないですよね。
腕の筋肉とか、足の筋肉とか、そういうのはイメージできる。でも姿勢の筋肉って?
重力に逆らって体を支えている筋肉
私たち、立っているだけで実は大変なことをしているんです。
地球には重力がありますよね。だから放っておけば、体は下に引っ張られる。倒れてしまう。
でもそうならないのは、筋肉が頑張って体を支えているから。
この「重力に逆らって、体をまっすぐ保つ筋肉」。これが姿勢筋なんです。
正式には「抗重力筋」って呼ばれることもあります。「重力に抗う筋肉」という意味ですね。
意識しなくても働いてくれる筋肉
面白いのは、姿勢筋って、私たちが意識しなくても勝手に働いてくれているんです。
「今、背筋を支えよう」なんて考えなくても、立っていられる。座っていられる。
それは姿勢筋が、自動的に体を支えてくれているから。
まさに縁の下の力持ち、ですよね。
じゃあ、その姿勢筋って、体のどこにあるんでしょう。
背中側にたくさんある
イメージしてみてください。
重力は上から下に引っ張ります。だから、体が前に倒れないように、後ろ側で支える必要がありますよね。
だから姿勢筋は、背中側に多く存在します。
主な姿勢筋の場所:
・首の後ろ
・背中全体(背骨の両脇)
・腰
・お尻
・太ももの裏
・ふくらはぎ
試しに、今、姿勢を正してみてください。
背中や腰のあたり、何となく筋肉が働いている感じ、しませんか?それが姿勢筋です。
お腹側にもある
背中側だけじゃなくて、実はお腹側にも姿勢筋はあります。
・首の前側
・お腹(深い部分)
・太ももの前
特にお腹の深い部分にある筋肉(インナーマッスル)は、体幹を支える大切な姿勢筋。
背中とお腹、前後で協力して、体をまっすぐ支えているんです。
ここが一番大事なポイント。
姿勢筋が弱ると、体を支えきれなくなるんです。
猫背になる理由
デスクワークで長時間座っている。スマホを見続けている。
こういう生活をしていると、姿勢筋はどんどん弱くなります。
なぜなら、使っていないから。
筋肉って、使わないと衰えるんですよね。これは姿勢筋も同じ。
姿勢筋が弱ると:
・背筋を伸ばすのがしんどくなる
・すぐに疲れる
・気づいたら猫背になっている
「姿勢を良くしようと思っても続かない」って悩んでいる方、多いと思います。
でもそれ、あなたの意志が弱いわけじゃないんです。姿勢筋が弱っているから、体を支えるのが大変なだけ。
そう考えると、ちょっと気が楽になりませんか?
姿勢が悪いと、さらに姿勢筋が弱る
ここが厄介なところ。
姿勢が悪いと、姿勢筋を使わなくなる。使わないから、さらに弱る。
弱るから、ますます姿勢が悪くなる。
悪循環なんです。
だから、一度姿勢が悪くなると、どんどん悪化していってしまう。
姿勢筋が弱ると、体にどんな影響が?
姿勢が悪くなる以外にも、色々な影響があります。
疲れやすくなる
姿勢筋が弱いと、立っているだけで疲れます。
なぜなら、姿勢筋以外の筋肉が頑張って体を支えようとするから。
本来、姿勢筋が楽に支えてくれるはずなのに。他の筋肉が代わりに頑張らないといけない。
そりゃあ、疲れますよね。
肩こりや腰痛の原因に
姿勢が悪いと、首や肩、腰に余計な負担がかかります。
結果、肩こりや腰痛になりやすい。
「デスクワークで肩がこる」って方、多いと思いますが、実は姿勢筋の弱さが原因かもしれません。
見た目の印象も変わる
これ、意外と大きいポイント。
姿勢が良い人って、それだけで美しく見えますよね。若々しく見える。
逆に猫背だと:
・老けて見える
・自信がなさそうに見える
・疲れている印象を与える
姿勢筋を鍛えることは、見た目の美しさにも直結するんです。
年齢とともに、姿勢筋にも変化が起こります。
20代〜30代
この年代は、まだ姿勢筋は比較的元気。
でも、デスクワークやスマホの影響で、早くも衰え始めることも。
特に運動習慣がない方は要注意です。
40代〜50代
筋肉量が減少し始める時期。
意識的に動かさないと、姿勢筋はどんどん弱くなります。
「昔より姿勢を保つのがしんどい」って感じている方、多いのではないでしょうか。

「じゃあ、どうすればいいの?」って思いますよね。
大丈夫、難しいことはありません。
ケア1:正しい姿勢を意識する
まずはこれ。
立っている時:
・耳、肩、腰、くるぶしが一直線
・あごを軽く引く
・お腹に軽く力を入れる
座っている時:
・椅子に深く座る
・背もたれに寄りかからない
・両足を床につける
最初は疲れます。でもそれが「姿勢筋を使っている証拠」。
続けることで、姿勢筋が鍛えられていきます。
ケア2:背中を伸ばすストレッチ
デスクワークの合間に。
①両手を組んで、頭の上に伸ばす
②グーッと上に伸びる(10秒)
③ゆっくり下ろす
これを1時間に1回。
背中の姿勢筋が伸びて、気持ちいいですよ。
ケア3:お腹を意識する
お腹の深い部分の姿勢筋を鍛えます。
①息を吸いながらお腹を膨らませる
②息を吐きながらお腹をへこませる
③へこませた状態で5秒キープ
これを5回繰り返す。
簡単ですが、続けるとお腹の姿勢筋が目覚めてきます。
ケア4:日常生活で姿勢筋を使う
特別な運動じゃなくても、日常生活で姿勢筋は鍛えられます。
・階段を使う
・歩く時に背筋を伸ばす
・家事をする時も姿勢を意識
小さな積み重ねが、姿勢筋を強くしていきます。
セルフケアで改善することも多いですが、こんな時は専門家に相談を。
・姿勢を保つのが本当につらい
・肩こりや腰痛がひどい
・自分では改善が難しいと感じる
美容整体では、姿勢筋の状態を見て、体全体のバランスを整えます。
弱っている筋肉を活性化させたり、硬くなっている部分をほぐしたり。
ただし、整体に頼るだけではなく、日々の姿勢の意識も大切です。
いかがでしたか?姿勢筋のこと、少しは身近に感じてもらえましたか?
私たちの姿勢を、当たり前のように支えてくれている姿勢筋。
普段は意識しないけれど、実はすごく大切な筋肉だったんです。
今日から、少しだけ意識してみてください。
背筋を伸ばす。正しい姿勢を保つ。
それだけで、姿勢筋は少しずつ目覚めていきます。
美しい姿勢は、一日にしてならず。でも、毎日の小さな意識が、必ず変化を生みます。
一緒に頑張りましょうね。
最後までありがとうございました。
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